本学大学院コンピュータメディア工学専攻に所属する鍋島英知准教授が開発したSATソルバー GlueMiniSat が,世界コンペティション SAT Competition 2011 の産業応用カテゴリにおいて,部門別優勝および総合2位に入るなどの快挙を成し遂げました. 日本から参加したソルバが優勝したのは初めてのことです.
SATとは情報科学で最も基本的で本質的な組合せ問題であり,産業応用上も極めて重要であり,近年急速に発展を続けている分野です. SATコンペティションは,このSAT問題を高速に解くソフトウエアの世界有数の国際競技会であり,隔年で開催されています. 毎回,参加システムが増えており,今回は世界中から79システムが参加しています. 2ヶ月に及ぶ予選ステージの後,更に約1ヶ月間の決勝ステージを経て,最終成績が決められました. 鍋島准教授のGlueMiniSat ソルバは初参加ながら,単一CPUクラスのUNSAT部門で優勝,総合部門(SAT+UNSAT部門)で2位,更に単一・複数CPU 全体クラスのUNSAT部門で2位に入るなどの極めて優秀な成績を収めました.
コンペティションの詳細は下記のサイトから情報が入手できます.