2016年8月4日木曜日

森勢特任助教が山下記念研究賞を受賞

コンピュータ理工学科の森勢将雅特任助教は,以下の研究発表について情報処理学会山下記念研究賞を受賞することが決定しました.

基本周波数推定法の性能を概観するフレームワークの試作
(情報処理学会音楽情報科学第110回研究発表会)
 森勢 将雅 (本学科特任助教)
 河原 英紀 (和歌山大学名誉教授)

本賞は,同研究会の1年間の発表の中で特に優秀と認められる2件の発表の登壇者に与えられるものです.2017年3月の情報処理学会全国大会の中で表彰式が執り行われます.

本研究は,音声や歌声の分析に必須となる声の高さ(基本周波数)解析に関するもので,長年の歴史で提案された多くの基本周波数推定法について,歌声の特徴や収録環境の違いに対する各推定法の適性を評価するフレームワークを提案しています.
本フレームワークは,音声分析を必要とするあらゆる研究を円滑に進めるために役立ち,受賞者が現在進めている科学研究費補助金若手研究(A),挑戦的萌芽研究,基盤研究(A),基盤研究(B)を支える基盤としても活用されています.

2016年8月1日月曜日

豊浦助教が山下記念研究賞を受賞

コンピュータ理工学科の豊浦正広助教は,以下の研究発表について情報処理学会山下記念研究賞を受賞することが決定しました.

写真からの多色織パターン生成
(情報処理学会グラフィクスとCAD研究会第162回研究発表会)
 豊浦 正広 (本学科助教)
 五十嵐 哲也 (山梨県富士工業技術センター/本学科博士2年)
 齋藤 豪 (お茶の水女子大学/東京工業大学)
 寺田 貴雅 (本学科4年)
 茅 暁陽 (本学科教授)

同発表に対しては,すでに情報処理学会グラフィクスとCAD研究会優秀発表賞が与えられていますが,本賞はさらに,同研究会の1年間の発表の中で特に優秀と認められる2件の発表の登壇者に与えられるものです.2017年3月の情報処理学会全国大会の中で表彰式が執り行われます.

研究では,山梨・郡内地域の伝統工芸である織物の中で,複雑な模様を織り出すことのできるジャカード織物に対して,写真などの任意の画像を多色の織物にするための画像処理を提案しています.手持ちの糸の色の中から,与えられる写真を表現するのに最適な糸の組み合わせを自動で求めることができるようにするものです.プログラムによって生成されたパターンは,織機がデータを読み込んでそのまま織り出すことができます.

山梨・郡内地域の織物産業の活性化を目指した同研究は,総務省SCOPEの委託研究として進められたもので,今年度からはさらに科学研究費補助金若手研究(A)「導電性織物の画像処理」や山梨大学地方創生支援教育研究プロジェクト「伝統織物をグローバルに発信する如実的画像合成技術の開発」などへも引き継がれています.

茅・豊浦研究室 織物画像処理プロジェクトページ:
http://www.vc.media.yamanashi.ac.jp/fabric/