2016年8月1日月曜日

豊浦助教が山下記念研究賞を受賞

コンピュータ理工学科の豊浦正広助教は,以下の研究発表について情報処理学会山下記念研究賞を受賞することが決定しました.

写真からの多色織パターン生成
(情報処理学会グラフィクスとCAD研究会第162回研究発表会)
 豊浦 正広 (本学科助教)
 五十嵐 哲也 (山梨県富士工業技術センター/本学科博士2年)
 齋藤 豪 (お茶の水女子大学/東京工業大学)
 寺田 貴雅 (本学科4年)
 茅 暁陽 (本学科教授)

同発表に対しては,すでに情報処理学会グラフィクスとCAD研究会優秀発表賞が与えられていますが,本賞はさらに,同研究会の1年間の発表の中で特に優秀と認められる2件の発表の登壇者に与えられるものです.2017年3月の情報処理学会全国大会の中で表彰式が執り行われます.

研究では,山梨・郡内地域の伝統工芸である織物の中で,複雑な模様を織り出すことのできるジャカード織物に対して,写真などの任意の画像を多色の織物にするための画像処理を提案しています.手持ちの糸の色の中から,与えられる写真を表現するのに最適な糸の組み合わせを自動で求めることができるようにするものです.プログラムによって生成されたパターンは,織機がデータを読み込んでそのまま織り出すことができます.

山梨・郡内地域の織物産業の活性化を目指した同研究は,総務省SCOPEの委託研究として進められたもので,今年度からはさらに科学研究費補助金若手研究(A)「導電性織物の画像処理」や山梨大学地方創生支援教育研究プロジェクト「伝統織物をグローバルに発信する如実的画像合成技術の開発」などへも引き継がれています.

茅・豊浦研究室 織物画像処理プロジェクトページ:
http://www.vc.media.yamanashi.ac.jp/fabric/