平成28年10月11日(火)~14日(金)にメルパルク京都で開催されたThe 5th IEEE(*) Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2016) における発表論文が,「1st Prize, IEEE GCCE 2016 Excellent Paper Award」を受賞しました.論文題目は「Superdirective microphone array based on DOA(**) and waveform estimations of noise(***)」です.当該論文は,天野拳志さんが2015年度に卒業研究として開発したシステムを基に,2016年度に清水源也さんが工学研修(4年次の必修科目)として発展させた成果をまとめたものです.天野さんは「自分が開発したシステムをさらに発展させたものが,国際学会で評価され,たいへん嬉しく思います.」,清水さんは「この度の受賞を大変うれしく思っております.ご支援くださった皆様に感謝するとともに,今後もこれを励みに頑張ります.」と述べています.
卒業研究指導教員である小澤賢司教授・森勢将雅特任助教は,「コンパクトなシステムで高い音源分離性能を実現したことが,民生用システムとして有用であると評価されたのでしょう.卒業研究の成果がIEEEの会議で認められたことは,本学科の教育・研究水準の高さを示すものと思います.」とコメントしています.なお,当該研究はNHK放送技術研究所 大出訓史さん・小野一穂さんによる協力の下実施したものです. (*) IEEE: The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.は,電気・電子工学分野における世界最大規模の学会です. (**) DOA: Direction of arrival の略語です. (***) 論文題目和訳:雑音の到来方向と波形の推定に基づく超指向性マイクロホンアレイ