本コンピュータ理工学科の鍋島英知准教授らの発表した下記論文が,日本ソフトウェア科学会第3回ソフトウェア論文賞を受賞しました.
GlueMiniSat 2.2.5: 単位伝搬を促す学習節の積極的獲得戦略に基づく高速SATソルバー
鍋島 英知, 岩沼 宏治, 井上 克巳, コンピュータソフトウェア,Vol.29, No.4, pp.146-160, 2012,
http://dx.doi.org/10.11309/jssst.29.4_146
本賞は,日本ソフトウェア科学会の学会誌「コンピュータソフトウェア」に掲載された過去2年間のソフトウェア論文の中で特に優れた論文に対して与えられるものです.
SATとは,情報科学において最も基本的で本質的な組合せ問題であり,産業応用上も極めて重要なため,近年急速に発展を続けている分野です.鍋島准教授らが開発したSATソルバーは,2011年に開催されたSATソルバーの性能を競う国際競技会で部門別優勝するなどの成果を上げており,受賞対象となった論文では,そのソルバーの構成方法や性能向上のための技術を提案・評価しています.鍋島准教授らは継続的にソルバーの性能改善に取り組んでおり,2013年度の国際競技会においても部門別2位に入賞するなどの成果を収めています.