コンピュータ理工学科の豊浦正広助教がVisual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2014で発表した以下の研究発表について,グラフィクスとCAD研究会優秀研究発表賞を受賞しました.
ジャカード織物作製のための領域内パターン生成と領域間パターン最適化
豊浦 正広 (本学科助教)
五十嵐 哲也 (山梨県富士工業技術センター 主任研究員)
庄司 麻由 (2013年度本学科卒業生)
茅 暁陽 (本学科教授)
本賞は,55件の発表の中から優秀と認められた発表6件の登壇発表者に与えられるものです.
研究発表では,山梨・富士吉田の伝統工芸である織物の中で,複雑な模様を織り出すことのできるジャカード織物に対して,質の高い織物パターンを自動で生成する手法を提案しました.これまでは人手で修正されてきた織物パターンの不備をモデル化し,グラフ理論を用いてこれを自動で修正しています.
織物を扱う研究に対しては,同研究グループらがこれまでにもNICOGRAPH2013で優秀論文賞を受賞しています.今回の受賞はこの内容をさらに発展させたものが評価されたものです.
受賞した豊浦助教は「山梨・富士吉田の織物を扱うこの研究テーマは,多くの課題がありやり甲斐がある.生産現場で実際に使ってもらえるような技術に昇華できるように,今後も研究に邁進したい」とコメントしています.