2015年6月10日~6月12日にかけてチェコのプラハで開催された国際学会,13th International Workshop on Content-Based Multimedia Indexing (CBMI) 2015において,山梨大学大学院博士課程在学中の古屋貴彦さん,豊橋技術科学大学の栗山 繁教授,および山梨大学大学院の大渕竜太郎教授の3名が共著の以下の論文が,同学会で発表された中で最も優秀な論文に与えられる,Best Paper Award(最優秀論文賞)を受賞しました.
"An Unsupervised Approach for Comparing Styles of Illustrations"
Takahiko Furuya, Shigeru Kuriyama, and Ryutarou Ohbuchi
Webページ等を作成する際に,文字フォントのスタイル等に加えて,その中で用いるイラストレーションの描画スタイルを統一することは,見かけを良くするために重要なポイントです.この論文は,プレゼンテーションスライドやWebページで用いるイラストレーションを,その内容では無く描画のスタイルで類似比較して検索する手法について述べたものです.描かれた対象の形(犬か,机か)ではなく,描画スタイル(例えば,影絵風,パステルカラーの水彩画風,エッチング風の線画,など)に基づいてイラストレーションの類似比較・検索を行う手法です.これまでの手法と比較してより高い精度で,かつ効率的に,描画スタイルが類似したイラストを検索できることが評価されました.