2015年6月12日金曜日

修士課程修了の平山さんが、人間中心設計推進機構・黒須正明賞を受賞

平成27年5月30日(土)~31日(日)、東海大学高輪キャンパスで開催されたHCD-Netフォーラム2015において、大学院コンピュータ・メディア工学専攻修了(平成19年修了。現在、NRIネットコム株式会社所属)の平山順一さんが機構設立10周年の記念論文賞である「黒須正明賞」の表彰を受けました。本学大学院総合研究部の郷健太郎教授との共同研究です。

平山さんの受賞論文は「紙メディア変換によるWeb デザインのプロトタイプ作業支援システム」(平山順一, 郷健太郎: 人間中心設計, Vol. 4, No. 1, pp. 26-33, 2008)で、コンピュータ・メディア工学専攻在学中に行った研究を発表したものです。ウェブサイトの初期デザイン案を紙に描いて作成し、それをスキャンしてデジタルデータに変換し迅速にウェブサイトを構築するコンセプトについて実証評価した研究です。基礎となるアイデアと支援システムの独創性が評価されました。平山さんは「このような賞を頂き、大変光栄に思います。指導教員の郷健太郎先生をはじめ、論文執筆時に様々な助力をいただいた研究室の皆様にも改めて感謝いたします。今回の受賞を胸に、これからも山梨大学卒業生として普段の業務を通じWeb社会に貢献したいと思います。」と話しています。

なお本賞は、人間中心設計推進機構・機構誌(論文誌)に発表された論文のうち、特に優秀なものを選び表彰することにより、研究発表論文の投稿を奨励し、人間中心設計研究の発展を促進することを目的として設立されたものです。機構設立10周年の記念賞として、過去10年分(第1巻第1号から第10巻第1号)に発表・掲載された原著論文と短報を対象とし、評価値の高い原著論文3件に対して黒須正明賞が授与されました。